これからの賃貸経営について思うこと⑱

このシリーズは、投資家大家さんではなく、主に、土地持ち大家さんに向けて書いています。

今日も、土地持ち大家さん向けのブログです。

 


 

このシリーズので「立地」のことを書きました。
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なんだかんだ言っても、「立地」こそが最大の「差別的優位性」です。

田舎よりも都会、駅より遠いところより駅近の方が賃料が高く、空室率も低いので、そのことは明らかです。

大学に近い、大きな工場に近い、なども同様です。

これからは、家余り時代なので、この傾向はますます加速すると思います。

 

ただ、建ててしまったアパート・マンションはもう動かせません。

これをいかに「差別的優位性」を持たせるか、というのがこれからの賃貸経営には絶対的に必要な視点だと考えています。

今までは、設備競争でした。

でも、これはもう行きつくところまで来ていると思います。

今や新築で、不満足な設備の物件というのはほとんどなく、そのことで「差別的優位性」を作ることは難しいと思います。(もちろん「新築」も十分な「差別的優位性」ですが、それはわずか数年のことです。)

むしろ、過大なコストがネックになると思います。

最近は「コミュニティ賃貸」というのも出てきていますが、果たしてコストを賄いきれるのかどうか…。

 

これから取り組むべきは、物件の魅力化もさることながら、地域の魅力化だと考えています。

「駅から遠いけど、環境が良くて住みやすそう」

「地域の活動が盛んで、賑わいがある」

「住んでいる人から良い評判を聞く」

「災害や事件が少なそう」

というようなことです。

隣の物件がライバルなのではなく、「その地域に住みたい」と思ってもらえる地域づくりです。

もっと簡単に言うと、自分の子どもたち、そしてその子どもたちも「住み続けたい」と思ってもらえるにはどうしたらよいか、ということです。

実際のところ、私も試行錯誤しながらやっています。

私が手がけたハナミズキは、これが一番大きなテーマでした。
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これは、賃貸物件を立てる上での話ですが、地域の活動を盛り上げることで、他の地域との「差別的優位性」は作ることが出来ます。

住みやすいところ」「安全・安心なまち」に人は集まります。

 

当社営業エリアの柄沢地区は、わずか数年前まで雑木林や耕作放棄地が残る場所でした。

それが今や家がたくさん建ち、賃貸物件もものすごい数が建っています。

長期一括保証による経営がこの先どうなるかは別として、それらの土地が、きれいに整備され、明るいまちに生まれ変わりつつあるのは、歓迎すべきことだと思います。

今のところは、大企業の進出などの追い風があり、「新築」は作れば入る好循環は続いています。

ただ、いずれ「新築」の神通力は失せていきます。

せっかく選んでいただいた入居者さんに、永く住み続けてもらうためにはどうすればよいか

いくら自分の物件がきれいでも、まちが物騒では、出て行ってしまう人も出てきます。

これから、もう一度ソフトのまちづくりをしていく必要があるのではないと思います。

地主さんには、まちを次の世代に残す責任があると思っています。

お金儲けはもちろん大事なことですが、「建てっぱなし」ではなく、そういうこともぜひお考えいただければ、と願います。

 


 

今までの「これからの賃貸経営について思うこと」は
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(※本記事はあくまで私個人の考えです。)

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