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不動産仲介という仕事

先日賃貸仲介させていただいたお部屋。

こともあろうに、ご入居者様がお引越しされた時に、きちんとしたリフォーム、掃除がしてありませんでした。

そこは、誰もが名前ぐらいは聞いたことのある大手不動産管理会社の物件です。

 

実は、以前にも同様のことがありました。

しかも同じマンションで、同じ管理会社です。

その際は、「あってはならないこと、誠意を持って対応します。」と、ご入居者様に謝罪し、ご理解いただきました。

 

今回は、申込みから入居まで1か月以上あり、「大手だし、同じことを二度もしないだろうし、確認をきちんとすれば大丈夫」と思い、お客様のニーズにぴったり合う物件だったので、おすすめしました。

 

入居日6日前に、管理会社から「リフォームが終わった」という連絡があり、鍵を受け取ってすぐ、念のために部屋のチェックに行ったところ、何とまだ作業が終わっていない状態。

その場で管理会社の担当者を呼び出し、確認させたところ、「責任をもって終わらせます。」、前日には「終わりました。」という回答でした。

 

 

でも、ふたを開けたら終わっていませんでした。

管理会社の下請業者は、「やった」と言い張っていますが、どう見ても素人がちゃちゃっと掃除だけしたレベル。

 

その管理会社は、退去時に結構いい値段の原状回復費を定額で取る会社です。

お金を取る以上、プロの仕事をすべきだと思います。

 

 

不動産仲介というのは、共同仲介という形態で行うことがよくあります。

大家さんに依頼を受けて入居者探しをする不動産会社(元付会社)と、お部屋探しの方に依頼を受けて物件を紹介する不動産会社(客付会社)が、協力して契約、ご入居までのお手伝いをしています。

 

今回の元付会社はその大手管理会社。

当社は転勤でお部屋探しをされているお客様のご依頼で、その物件をお勧めしました。

 

物件を入居できる状態にするのは管理会社の責任です。

でも、お客様からすれば、当社を信頼して引越してきたのに「騙された」という思いだと思います。

何より、新しい場所で、新しい生活を迎えるのに期待や不安がいっぱいの中、そんなことでいやな思いをし、貴重な時間を無駄にし、本当にがっかりされたと思います。

 

お客様に時間を取っていただいて、管理会社と、謝罪と今後の対応のお話しに行きましたが、呼んでいた管理会社の下請業者は約束の時間に現れませんでした。

そして、管理会社の担当者は、「下請業者がちゃんとやっていませんでした。私からよく言っておきます。」と自分も被害者であるかのような口ぶり。

ついつい「そういうことじゃないだろう。◯◯さん(お客様)から見たら、下請けなんて関係なく、責任は俺たちにあるんだ。」と怒ってしまいました。

 

お客様のところをお暇した後、他社の社員さんですが、呼び止めて大説教しました。

 

 

不動産仲介という仕事は、ただ単にお客様のご要望の予算の中から適当な物件を見繕って紹介して終わりではありません。

お部屋探しをされる方は、ほとんどの場合、新しいスタートをされる方です。

独立、結婚、入学、転勤、出産、ペット、心機一転…。

その方のスタートにあった物件を、プロの目で紹介し、アドバイスをすることを通じて、お客様の新生活スタートのサポートをする仕事だと思っています。

 

今回、お客様に大変なご迷惑をおかけしました。

もう一度、不動産仲介という仕事の意義をかみしめ、お客様と向き合いたいと思います。