本日、ミロクジーナがオープンしました。
私が不動産の仕事を志したのは、大学生の時です。
当時は世の中バブル真っただ中で、至るところでどんどん新しい建物ができ、新しいまちがあちこちで生まれていた時代でした。
山形の田舎から出てきた私には、あらゆるものが眩しく、自分もそういう仕事に関わりたいと志し、当時不動産開発を積極的にやっていた会社に就職しました。
幸運にも、入社して早々に広島のアルパークという商業施設建設プロジェクトに関わることができました。
大手デベロッパーや出店事業者、行政の方々と仕事をさせていただく機会もあり、本当に勉強になった2年間でした。
オープンの日、大勢の方が開店前から並び、テープカットとともにに大きな歓声が上がりました。
その時全身で覚えた感動が私の原動力です。
4年ほどの現場経験の後は管理部門が長く、その後外資系企業で少し寄り道もしましたが、やっぱり不動産の仕事がしたい、と一念発起して独立開業し、10年目になります。
以来、Nanoshやハナミズキシリーズなど、建物の建築にあたっては、単なるハコではなく、まちの資産になるものをと考えて開発を行ってきました。
今回の弥勒寺Rebuildプロジェクトにあたっては、さらに突っ込んで、自分なりのまちづくりに対する考え方をカタチにしたい、と思いました。
今回の建設場所は、もとはレストランカーサ(のちにココス)があった場所です。
残念ながら、コロナの影響により閉店となってしまいましたが、長く地域の方の拠りどころとして愛されてきました。
その跡地開発にあたっては、次のようなことを目指しました。
・村岡のみなさんに、気軽にご利用いただける施設であること
・村岡・弥勒寺の賑わいを創出する空間であること
・地域のランドマークとなる
・徒歩、自転車圏をマーケットとする
・コロナとの共生の新しい時代に対応する
そして、このまち(弥勒寺)を住んでいる方、訪れる方が「いいな」と思っていただけるよう「ミロクジーナ」と名付けました。
今日は、1店舗のみの営業でのスタート、台風の影響もあり、お客さまに来ていただけるのか不安でしたが、ほぼ終日お客様の列が絶えず、上々の滑り出しになりました。
お店に並んでいる方、買い物を終えて笑顔で帰られる方、通りすがりに覗いていかれる方が、お店のこと、施設のことを話題にされているのに接すると、うれしい気持ちに包まれます。
これから順次テナントさんがオープンします。
外構ももう少しお化粧をします。
規模は小さいですが、地元の方々に愛され、弥勒寺、村岡になくてはならない施設に育ってくれることを願っています。
今日は、ちょっとだけ私のおもいを書かせていただきました。