本在寺公園

本在寺公園は、藤沢市渡内3丁目にあります。
 
渡内東土地区画整理事業で整備されました。
藤沢市内では最も標高の高い公園です。(標高67m)
付近には藤沢市最高地点(73.5m)の二伝寺良文公塚があります。
また、高谷子どもの家ゆうゆうランドがすぐそばにあります。

さすがに市内最高地点だけあって、健脚でないと厳しいものがあります。
ですが、公園入口階段を登った所は展望台になっていて、素晴らしい景色です。
公園北側は児童公園になっていて、すべり台、ブランコ、鉄棒が設置されています。

 

徳川家康を祀った地 ー壺井三社大権現の跡ー

天正十八年(一五九〇)小田原北条氏の滅亡後、関東地方は徳川家康の支配下に置かれました。
新たな領主となった家康が村岡から玉縄(鎌倉市)のあたりを巡見した時、渡内の福原孫十郎が案内を務めたと伝えられています。
家康は孫十郎の家に立ち寄り、峯という山に登って玉縄城(鎌倉市城廻)を遠望したそうです。峯というのはこのあたりの地名で、福原家はのちに峯渡内村の名主を務めました。
 このような由緒から、元和八年(一六二二)孫十郎の子新兵衛によって家康の分霊が祀られたのがこの場所で、以前はここに壺井三社大権現という石の祠がありました。壺井三社大権現というのは、平安時代の源頼義・義家父子の二人に加え、その子孫に当たる家康の三人(三社)を神(大権現)として祀ったものです。また、壺井とは、河内源氏の祖として頼義・義家を祀る壺井宮(大阪府羽曳野市)に由来する名称と考えられます。
 この石の祠は平成二十年(二〇〇八)の区画整理事業に伴い、現在は日枝神社境内に移されています。

平成二十三年(二〇一一)三月  藤沢市