神光寺横穴古墳群

神光寺横穴古墳群は藤沢市川名にあります。
神光寺の門を過ぎてすぐの土手にぽっかり穴が開いています。
目の前は一面の畑と新林の丘陵で、藤沢駅からほど近い場所にもかかわらず、
田舎モードたっぷりです。

市指定・史跡
  神光寺横穴古墳(墓)群
 横穴墓(横穴古墳)は、丘陵の斜面に横穴を穿ってつくった墓室
で、日本では、五世紀後半から八世紀頃までの間に採用された墓
の一つである。基本的には遺骸を収める玄室と、玄室に通じる羨
道、前庭部(墓前域)とからなるが、その形態は、地域的にも、年代的
にも、きわめて多様である。又、玄室内には、造付石棺、棺座、排
水溝、敷石等の施設が単独あるいは複合して認められるも
のもある。
 
 片瀬丘陵には、一〇〇基を越える横穴墓の存在が知られている。
その中にあって、神光寺所在の横穴墓に対しては、昭和四十三年発掘
調査が実施され、七基の横穴墓が確認されている。その形態か
ら、それらの横穴墓は末期(八世紀)に比定される時期の造営と
考えられている。又、出土品には土師器片、須恵器片、砥石、
骨片などが認められている。
 昭和五十二年四月十三日指定
   藤沢市教育委員会