原状回復について④

退去時にかかる原状回復費、具体的には次のようなものが対象になることが多いようです。

 

・喫煙による汚れ、におい
たばこの喫煙は確実に原状回復の対象になるかと思います。
「通常の使用」をしていれば請求の対象にはなりませんが、喫煙は「通常の使用」とはいえず、ヤニ、においのついた壁、天井のクロスなどの張り替えは、居住期間に関わらず、全額請求される可能性があります。
外で吸うか、喫煙する場所を限定して、修繕の必要な個所を減らすようにすることをおすすめします。
なお、ベランダ、台所、トイレなどで喫煙し、副流煙で近隣とトラブルになることもありますので、その点も十分に配慮する必要があります。

・ペット飼育による汚れ、におい
ペット飼育も「通常の使用」とはいえず、期間を問わず全額請求対象となります。
ペットのしつけはもちろんですが、壁、床に汚れても良いものを貼っておくのも良いと思います。

・ネジ穴・ビス穴
壁に時計や額などを取り付ける際に、大きな穴が開いてしまうと、原状回復の対象となります。
石膏ボードであれば、細い釘をクロスして固定するタイプのフックがあります。
抜いても、ほんの小さな穴なので、爪でつぶすとわからなくなります。
修正液などでタッチアップするとさらに目立たなくなります。
画鋲程度であれば、通常は原状回復の対象にはなりません。

・ベビーゲート
階段の上に設置する場合や、しっかり固定したい方は、きちんと下地のある場所にビス止めをすることをおすすめします。
この場合は、原状回復費がかかることは覚悟してください。
といってもべらぼうな金額になるわけではありません。
原状回復を考えて、突っ張りタイプを利用される方も多いと思いますが、実は、突っ張りタイプも壁がへこんだり、壁紙に傷が残ったりで、同じように原状回復費がかかることが少なくありません。
ベビーゲートをつける際は、原状回復費の心配よりも、安全を優先したほうが良いと思います。

・エアコンの水漏れ
エアコンの水漏れを放置して、壁や床が傷んだ場合、原状回復の対象となってしまいます。
屋外の排水ドレンが詰まっていることが多いようです。
ドレンホースクリーナーなどで清掃をすると良いと思います。
それでも解消されない場合は、早めに電気屋さんに直してもらってください。
エアコンの水漏れは、フィルター清掃をきちんとするとある程度防げます。

・窓の結露
窓の結露を放置して、窓枠や床が傷んだ場合も、原状回復の対象となります。
気が付いたら拭くようにしてください。
結露を防ぐために、断熱シートや断熱テープなどを窓につけると効果があります。
窓枠に断熱テープを貼った場合、はがれにくくなってしまうことがありますので、説明書きを確認してください。

・コンロの横の壁の焼け焦げ
コンロの火が逃げて、壁を焦がしてしまうことがあります。
火が回らないように調理中は目を離さないのが基本ですが、なかなか難しいと思います。
心配な方は、防熱板というのがありますので、検討してみてください。

・コンロ台、換気扇の油汚れ
清掃・手入れを怠ったために錆びついて汚損破損した場合は、原状回復の対象となります。
苦手な方でも、ある程度の掃除は定期的に行ってください。

・洗濯機排水ホースの水漏れ
きちんと排水ホースを接続していれば、通常は水漏れしませんが、設置するときに必要な部品がないまま排水溝に差し込んだり、洗濯機を動かしたときに、排水ホースがずれてしまったりすると、水漏れすることがあります。
掃除をした時などに、濡れていないか時々気にしてみてください。
床に損害を与えた、階下に水漏れした、などの場合は、加入している保険が使えます。
早めに相談してください。

・引越し作業のキズ
養生が不十分なために出来てしまうことがあります。
引越し業者を選定するときは、養生をどうするか、保険に入っているかなどを確認しましょう。
ご自身で荷物の運搬をするときは、とにかく無理をしない、安全最優先で作業してください。
入居中に家具の移動をして、壁、ドアなどを破損した場合は、加入している保険が使える場合があります。
保険会社に相談してみてください。

・専用庭の雑草
専用庭がある場合、ご自身で花壇を作られたり、植えた庭木が大きくなりすぎた場合、状況によっては原状回復費用が発生します。
入居時に、どこまで手を入れてよいか、確認をしておくと良いと思います。
雑草などがあまりにもすごい場合なども、原状回復費用を請求されることがあります。

・残置物、ごみ
退去時の基本は全て空っぽにすることです。
エアコン、照明などはあらかじめ管理会社に確認してください。
ごみは、計画的に捨ててください。

退去時に、管理会社が立ち合って、お部屋の確認をしますが、なんだかんだ、印象に左右されることが多いと思います。

ピカピカに磨き上げる必要はないのですが、ある程度の拭き掃除をしておくと、それなりに違うのではないかと思います。

「立つ鳥跡を濁さず」です。

 


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